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青木登と行く東京散歩

投稿日:2017年02月01日
本講座は、半年間で6回の講座です。時間は毎月第4水曜日13時から16時まで、東京の街のすばらしさを再発見する小さな旅です。
受講生は現在28名。平成14年10月にスタートして以来今年で15年目に入りました。
今回は1月25日(水)の講座をリポートします。

この講座の魅力は青木先生の豊かな知識と軽妙な語り口です。そのため継続受講の希望が多く定員30名ですが毎回のようにキャンセル待ち状態になります。

さて、この日訪ねたのは東京駅周辺。
待ち合わせ場所は有楽町駅東京国際フォーラム口。


改札出口周辺は混雑するため、担当者が出席確認したらそのまま東京国際フォーラムの広場へ移動して開始時刻(13時)を待つことにしました。北風の寒い日でしたがここはビルの谷間の陽だまり、緑とアートが点在する都会のオアシス、平日の昼はスーツ姿のビジネスマンがくつろいでいます。


最初に訪れたのは東京国際フォーラム。


1階の太田道灌像の前に集まりました。
平成3年に新宿へ移転した都庁舎の跡地に平成9年にオープン。バブル期の終わりころに完成した巨大なガラス棟は、くじらの骨格?それとも巨大なガラスの船?‥‥税金の無駄遣いだなどという声も聞かれましたが、世界でもここでしか見られないユニークな建築物。ちなみにこの太田道灌像は江戸城の方角を向いています。

 
宇宙空間を遊泳しているような気分になるでしょう。不思議な気分になる空中ブリッジを渡って見学できるのはうれしいですね。

続いて三菱1号館へ。
明治27年に建てられた丸の内最初のオフィスビル。設計は鹿鳴館やニコライ堂などを手がけたイギリス人建築家コンドル。老朽化で解体されたが平成21年に復元されました。一番苦心したのは230万個のレンガの積み方だったそうです。


土日は閑散とする寂しかったビジネス街が、文化の香り豊かな街に変わるきっかけとなりました。
中庭にはコンドルが好んだバラやアジサイなど四季折々の花が植えられています。大寒直後のこの日も、ピンクの大輪のバラが花を咲かせていました。噴水や彫刻、ガス灯がともり、まさに都心のオアシス。

隣接する丸の内中通りも歩道の彫刻が目を楽しませてくれます。
 

三菱1号館の西隣が明治生命館。


昭和9年に建てられました。ネオルネサンス様式の建物で、コリント式の列柱が美しいですね。ギリシャ建築を見ているようです。軒下の蛇腹には多数のライオンの頭が並んでいます。百獣の王ライオンは門番の意味でしょうか。日光東照宮の陽明門の軒には龍と獅子の頭が並んでいますが、和洋で共通点があるのは面白いですね。
この窓枠にはイルカがデザインされています。


イルカは頭のいい動物。さてここで皆さんに質問です。この明治生命館にはデザインされたイルカはいったい何頭いるでしょうか。
答えは・・・144頭いるそうです。
マッカーサーが使用した会議室は公開されていますから、曜日と時間を確認して見に来られてはいかがでしょうか。


三菱地所は平成10年から丸の内一帯の再開発に取り組み、丸の内マイプラザと明治生命館を取り込んだアトリウムが生まれました。日本では珍しいですね。
経済効率を優先させるか、歴史的文化的価値を優先させるかはいつの時代でも議論されてきたのでしょうが、ここではすばらしいものを残してくれました。

ここが行幸通り。


ここから東京駅を見ると、丸ビルと新丸ビルがまるで金剛力士像のようにそびえ立っていますね。でも高さもデザインも微妙に違うんです。金剛力士も左右微妙に違うんですね…。


それでは丸ビルに入ってみましょう。
ここ5階から見ると東京駅の赤レンガのドームがほぼ同じ高さで見えるんですよ。
この階のレストランの青木先生の個人的な評価を個別具体的にうかがい、思わぬお役立ち情報でした。


丸ビルの向かいがJPタワーです。
 
外観の一部が残され、1階から5階はご覧のようなアトリウムに。

東京駅をまじかに見下ろせる屋上庭園がすばらしいですね。この日も多くの外国人が観光に訪れていました。
 

そして最後は東京駅。


大正3年にできました。ルネサンス様式、3階の赤レンガの建物です。
設計した辰野金吾の考えは皇居との調和。
関東大震災、東京大空襲などを経て、平成24年に創建当時の姿に復元されました。
内部のドーム天井も復元されました。中央に円、その周りを八角形が囲み8羽の白い鷲が舞っています。空の王者鷲は日露戦争の勝利を象徴的に表現されたものでしょうか…。


この後八重洲地下街から東京駅構内をぐるぐると。現在の銀の鈴は4代目、東京芸術大学学長の宮田亮平氏の作品です。話題はみやげものにもおよんで16時過ぎ、中央線ホーム下で解散しました。
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青木登と行く東京散歩