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武蔵野と周辺の城跡散歩

投稿日:2019年04月23日
「武蔵野と周辺の城跡散歩」講座は開講以来9年目を迎えました。
毎月1回第3水曜日に実施し、半年間に3回は現地へ、3回は国立教室で城と戦について学んでいます。

講師は中世城郭研究会の八巻孝夫さん。受講生は現在21名。
2年前までは「武蔵野の城跡・・・」としていましたが、継続して受講される方が多いため、昨年からは千葉や北関東まで範囲を広げて訪ねています。

今期初回(4月17日(水))は、久々に山城を訪ねることにしました。
しかも体力的にちょっときつい山城・檜原城です。
場所は山梨県との境、東京都檜原村にあります。
武蔵野と周辺の城跡散歩
檜原城跡は中世城郭の遺構をとどめており、東京都の史跡に指定されています。
JR武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り吉祥滝で下車。
停留所のすぐ前に吉祥寺というお寺があり、境内には檜原城を任された平山氏重の墓があるとのこと。
その吉祥寺の裏から山に入ります。
武蔵野と周辺の城跡散歩
登山道は昨年秋の台風の影響でしょうか、かなり荒れていました。
武蔵野と周辺の城跡散歩
標高449mの城山にほぼ直登。見下ろすと役場の建物が遥か下界にかすんで見えます。
武蔵野と周辺の城跡散歩 武蔵野と周辺の城跡散歩
この日の東京の予想最高気温は22℃でしたが、檜原村は16℃。
日差しがなかったため山頂はさらに冷えていましたが、講師も受講生もさすがベテランぞろい、服装の準備は抜け目ありませんでした。

八巻先生の説明は、地形や築城の技術などかなり専門的ですが、皆さん熱心にメモを取り時には質問が飛び出します。
武蔵野と周辺の城跡散歩
「この地は甲斐と武蔵を結ぶ古甲州道の交易路であり、軍用道であり、とりわけ重要な場所・・・
急な斜面に囲まれた山頂はかなり狭く、当然曲輪の面積は小さかった・・・」
武蔵野と周辺の城跡散歩 武蔵野と周辺の城跡散歩
「背後は稜線続きの山が高くなるため3重の堀切を入れて防御を固めている・・・」
「小さな城郭ながら堀切と竪堀をうまく組み合わせて効果を上げている・・・」
武蔵野と周辺の城跡散歩 武蔵野と周辺の城跡散歩
「応永20年(1413年)頃、鎌倉公方・足利持氏からの「甲斐の敵を打て・・・」との命令があり、このころ築城された可能性が高い・・・」
「天正16年(1588年)には北条氏照から「平山の指揮下で城の普請と守備に当たらせよ・・・」との朱印状の写しがある・・・城を守った平山氏重の本領は埼玉県毛呂町とのこと・・・」

それにしてもいたるところに存在する城跡。
今では植林された杉林に、荒れているとはいえ林道がありましたが、当時はうっそうとした道なき雑木林であったろうことを思うと、この城の築城と守備を命ぜられた村人たちはさぞかしご苦労であったろうと思わずにはいられません。
武蔵野と周辺の城跡散歩
城を築き、ここを拠点に活動することがいかに大変なことであるか、と同時に国を守ることがいかに重要なことか、領地を奪われることがどれほど苦しいことかがしのばれます。

日本史の中でも城や戦に興味関心のある方はぜひこの講座にご参加ください。
期の途中からでもご受講いただけます。

毎回このような山城を訪ねるわけではありませんのでご安心ください。
ちなみに5月は白金長者屋敷城(港区)、6月は小田城(茨城県つくば市)・真壁城(茨城県桜川市)を訪ねます。

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